抱き幅について【着物のことなら京都市西院の和衣庵】
2021/06/12
こんにちは!
京都西院にある着物なんでも屋さん和衣庵です。
さて、着物は洋服みたいに丸く切ったりしないのでゴミが出ない
ものすごくエコな衣料なのですが
現代の方々は手足が長く、腰が細いスタイルのいい人が多いので
着物はちょっと着づらくて、ちょと着付けしにくいかもしれませんね。
そこでよく言われるのが
「抱き幅せまくして」
です。
裄を取るために肩幅を広げます。しかし、身幅が細いのでうち揚げ付近が
だぶついてくるためにこのようなことを言われます。
が!しかし!
肩幅が広くて
身幅が細いと
そうなるのは仕立ての構造上はっきり申し上げて「仕方がない」ことです。
着物は基本直線縫いです。
抱き幅は、肩幅(袖付けのところ)と身幅の裾を直線に考えて
自然にななめに縫うことになります。
たとえば、、、
肩幅90 後幅7寸8分 とかですと5分。
抱き幅がダボついている感じはしないと思います。
抱き幅の自然な流れ、きれいに畳み、きれいに仕立てするには
最大マイナス8分くらいが限度だとお考えいただければと思います。
だぶつくわー
と、思う方は補正などでご調整いただければ、、、と思います。
もしくは、ちょっと肩幅狭くしてもらう。
どうぞ、ご参照にしてくださいませ。