紋消しや紋入れ替え【着物のことなら西院の和衣庵】
2021/10/13
紋消しや紋入れ替え
こんにちは!
京都西院の着物なんでも屋さん和衣庵です。
最近、またお問い合わせの多い「紋」の件です。
紋消しや紋の入れ替えをよく聞かれます。
ちょっとまとめてみました。
◆紋を入れ替えやすいもの>>喪服や黒留袖
こちらは「石持(こくもち)」といって、最初から紋の位置を
丸く抜いて染めます。生地が黒なので入れ替えやすいです。
◆紋を消す
【抜紋】これはどれも難しいです。その着物のヤケ具合、色の出方により
きれいに消える場合と目立つことがあります。
目立つのはもともと紋があったところに水玉みたいになるということ。
「目立ちますかね?」と、聞かれますが
正直なところやってみませんとわかりません。
職人さんは目立たないように色合わせしてくれますが
完全にきれいになることはあまりないと思ってもらったほうがいいです。
【縫い紋】こちらは、針穴が残ります。よく見るとぷつぷつ穴があります。
また、紋を入れた状態で着物が焼けているとその糸のあった部分は
ヤケてないので紋の刺繡跡が見えることになります。
多少の補正はしますが、なかなか難しいかもしれません。
◆紋を入れ替える
消すだけよりも入れ替えたほうが、元々の紋が上書きされるので
目立たないと思います。
ただ縫い紋から抜き紋しするのはあまりきれいに仕上がりません。
針跡が残りますから。
◆染め紋など消せないこともある。
紋の入れ方はいろいろあって、そもそも紋が消せないこともあります。
◆あきらめないで!
貼り付け紋などで、上から張ることもできます。
また、どうしてもそのお着物の紋を消したい場合
仕立て替えをして縫い込んだり、色無地なら前身ごろと後ろ身頃を
変えたりして見えないように仕立てることもできます。(1つ紋の時)
そんな感じでできるだけお客様のご要望にはお答えしたいと思っております。
どうぞお気軽にご相談ください。