着物 表地と裏地のつれあいについて
2026/10/01
いつも和衣庵をご利用いただき、ありがとうございます。
最近、袷着物の仕上がり品について、「袋が見られる」「表地と裏地のつり合いが悪い」とのご連絡を何件かいただいております。
ご迷惑をお掛け致しまして申し訳ございません。
今回の事例については、最近の長雨による高い湿度が大きく影響していると考えております。
正絹は湿気を含むことで生地が伸縮します。
特に、表地が正絹・胴裏がポリエステルの場合は、それぞれの素材で湿度による伸縮の度合いが異なるため、
表地と裏地のつり合いが合わなくなり、「袋」と呼ばれるダブつきが生じやすくなります。
和衣庵では、仕立て上がり時に工場で一点ずつ検品を行い、
さらに日本到着後にも弊社にて再度検品を行っております。
それぞれの検品時に問題がないことを確認しておりますが、
その後、お客様へ納品されるまでの間に高い湿度の影響を受けることで、
表地と裏地のつり合いが変化し、袋が生じる場合がございます。
また正絹は、糸や織り、染めなどによっても性質が異なり、特に湿度が高い時期は生地の状態が変化しやすくなります。
弊社では、仕立て前の「湯のし」や「湯通し」はご指示をいただいた場合のみ行っておりますが、あらかじめ湯のしを行うことで、生地を整え、仕立て上がり後の縮みや変化を抑える効果が期待できます。
袋の発生をできるだけ防ぐためにも、特に正絹のお着物につきましては、
仕立て前の「湯のし」「湯通し」加工をおすすめいたします。
また、衣紋掛け(ハンガー)に掛けた状態で長時間置かれますと、
生地の重みや湿気の影響を受け、袋が生じる場合もございます。
長時間掛けたままにされないよう、あわせてお気を付けください。
正絹の着物にとって、なかなか厳しい天候が続いておりますが、何卒ご理解いただけますと幸いです。
台風や大雨も続いておりますので、皆さまもどうぞお気を付けてお過ごしくださいませ。
今後とも和衣庵をよろしくお願いいたします。

